※本イベントは2019年6月17日をもって「満員御礼」となりました。「SDGsの社内浸透ツール」3点について個別に詳細を知りたい企業様は、csr(a)alterna.co.jp にご連絡下さい。
2015年9月に国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されて以来、4年が経とうとしています。「SDGsとは何か」を理解する第1段階、「SDGsのゴールと自社事業の関連付け」という第2段階は終わり、「SDGsの文脈で事業リスクとチャンスを掘り起こす」第3段階に来ています。
特に、企業にとってCSRリスクを理解し、社会課題解決を起点にしたビジネス創出「アウトサイドイン」の手法を重視しています。「アウトサイドイン」はSDGコンパスにも記述がある公式用語です。
企業が円滑に第3段階に移行できるよう、株式会社オルタナは、SDGsの社内浸透ツール3点を開発し、7月10日に皆様にご案内いたします。
同イベントはCSR検定合格者の申し込みが優先されます。早期に満員になる可能性もありますので、お早めにお申し込み下さい。
■2019年上期CSRリーダー会議開催要項
日時: 2019年7月10日(水)17時~19時30分(その後同会場にて懇親会を開きます)
場所: シティラボ東京(東京都中央区3-1-1東京スクエアガーデン6F)
タイムスケジュール
16時30分 受付
17時00分 「主催者あいさつ」(株式会社オルタナ代表取締役・森 摂)
17時05分 参加者の自己紹介、@1時間
18時05分 休憩10分
18時15分 SDGsラーニングツール 3点のご案内と簡易体験
1) SDGs「アウトサイドイン」ワークショップ
2) SDGs「アウトサイドイン」ビジネスゲーム
3) eラーニング 「SDGs 1日1分」
19時30分 終了
19時30分 懇親会
会議参加費:3000円 (学生:1000円) 定員50名(お早めにお申し込みください)
懇親会参加費:2000円 (参加には事前のお申し込みが必要です。)
※2級及び3級合格者様以外のご参加も可能ですが、定員を超えましたら合格者を優先させていただきます。
申込期間:6月6日(木)~7月5日(金)
申し込みサイト(PEATIX): https://peatix.com/event/707684/view
お問合せは:CSR検定事務局まで、Eメール:kentei(a)alterna.co.jp でお願いいたします。
※(a)を@に変えて送信ください。
「CSR検定:サステナビリティ経営とSDGs」を運営するCSR検定委員会、株式会社オルタナ、一般社団法人CSR経営者フォーラムは2019年10月27日午前、全国の7会場で「CSR検定第1回1級一次試験」を実施することになりましたので、お知らせいたします(第10回3級試験も同日、全国23会場で実施いたします)。
CSR検定は2015年4月に試験制度を全面リニューアルするとともに3級試験を開始、2017年からは2級試験をスタートしました。3級試験(第1~9回)は累計で4194人が受験し(うち合格者3040人)、2級試験(第1~4回)の受験者数は752人(うち合格者435人)に達しました。
■「CSR検定1級一次試験の概要」
※一次試験「小論文」(全国7会場)と二次試験「面接」(東京会場)の二段階です。
※1級公式テキストはありません。
受験資格:[新]CSR検定2級合格者または[旧]サステナビリティCSR検定合格者(※申し込みにはいずれかの受験番号または合格証のコピーデータが必要です)
実施日: 2019年10月27日(日)午前10時~11時40分(100分)
実施会場: 札幌市、仙台市、東京、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市(全会場とも、3級試験会場と同じ建物で実施します)
内容: 小論文(1000文字、テーマは当日会場で発表します)
採点基準:合計40点満点(詳細は7月末ごろに改めて告知します)
合格ライン:32点(80%)以上
合格発表:2019年12月末までに郵送でお知らせします。
※一次試験の合格者には「準1級」資格を認定し、二次試験の受験資格(2年間)を授与します。
※1級二次試験は2020年2月に東京で行います。詳細は追ってお知らせします。
受験料:
1級1次試験:10,000円(税抜き)
1級2次試験:20,000円(税抜き)
[特割]1次・2次試験とも2000円引き(税抜き)となります。
[特割]についてはこちらを参照下さい。
申し込み方法:専用サイト(日版)で受け付けます。
■CSR検定の考え方<サステナビリティ経営についての基本軸>
0.メガトレンド理解と分析(サステナビリティ視点)
企業・組織は、長期的な時間軸における時代の大きな趨勢や地球規模のサステナビリティに係る潮流(メガトレンド)を理解し、経営の持続可能性に及ぼす影響をリスクと機会の両面から分析すべきである。
1.経営の方向付けと監督のためのガバナンスの確立
コーポレートガバナンスはサステナビリティ経営の基盤であり、株主・投資家をはじめ顧客、従業員、取引先、地域社会などステークホルダーの立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みを確立すべきである。
(例:経営戦略の方向付けと監督、後継者計画、社長/CEOの選・解任、経営陣の評価・報酬、社外取締役の活用、取締役会の実効性評価、取締役会でのサステナビリティ起点の経営戦略に係る審議など)
2.企業理念とメガトレンドに基づく長期のビジョン、ゴール
長期(10~30年後)を見据え、自社が目指す経営の姿・方針・成長イメージなどを企業理念とメガトレンド分析などに基づき策定すべきである。
3.ビジネスモデルの構築
サステナビリティ経営のためのビジネスモデル(企業が事業を行うことで、顧客や社会に価値を提供し、それを持続的な企業価値向上に繋げていく仕組み)を構築。利益・成長至上主義のビジネスモデルから社会課題解決と利益創出の同時実現を目指すビジネスモデルへの転換をすべきである。
4.戦略策定(マテリアリティを含む)
長期ビジョン・ゴール達成のため、マテリアリティ(経営とそれを支えるビジネスモデルの持続性に関する重要な経営課題)を特定し、その実現または解決のために事業ポートフォリオを最適化、競争優位の源泉となる経営資源・無形資産およびステークホルダーとの関係などを維持・強化すべきである。
5.戦略の着実な実行
戦略実行に向けた最適な組織設計と人材強化、KPI(財務、非財務)の設定とPDCAマネジメント(価値検証含む)、コンプライアンスおよびリスクマネジメント(事業が社会・環境に及ぼす負のインパクトを回避・軽減するためのデューデリジェンス含む)などに取り組むべきである。
6.統合的な開示と透明性確保
戦略の策定と実行の結果を中長期の企業価値創造ストーリーとして投資家をはじめとするステークホルダーに分かりやすく開示し、透明性を確保すべきである。(情報開示のフレームワーク例:経産省「価値協創ガイダンス」、IIRC「国際統合報告フレームワーク」など)
7.ステークホルダー・エンゲージメント(目的ある対話、連携、共創)の重要性
株主・投資家、顧客、従業員、NPO/NGOなど幅広いステークホルダーの声(期待・要請など)を経営に取り入れるべきである(0~6のすべてに適用)。
■CSR検定の各レベルで求められる能力・資質
1級:(2級合格者のうち、さらに高いレベルを目指す方が対象)
地球社会のサステナビリティを基本認識として、卓越したリーダーシップ、俯瞰力、コミュニケーション力を駆使し、社会の変化や動向を知り、企業や組織のCSRリスクを察知・予防するとともに、社会課題の解決を起点にしたビジネス創出など、CSR/サステナビリティを経営に統合する戦略を立案・実践できる。
2級(企業のCSR担当者やNGO/NPOの従事者、研究者などが対象):
CSRの国際標準である「ISO26000」の狙いや中核主題、GRIなどの報告指針やSDGsなどの国際的な行動規範の本質を理解し、企業のCSR経営に反映するとともに、NPOとの協働、CSR活動と本業との統合が主体的にできる「より深いCSRリテラシーと実践的なスキル」を身に付けている。
3級(すべてのビジネスパーソンや学生・生徒が対象):
CSRの基本知識を身に付け、CSR活動が企業や組織の価値を高めること、NPOとの協働の重要
性、企業と社会が連携して社会的課題を解決する意味など、「CSRリテラシーの基本」を理解する。
■CSR検定委員会
鈴木 均(CSR検定委員長)、赤羽 真紀子(CSRアジア日本代表)、川村 雅彦、関 正雄(明治大学特任教授)、町井則雄(株式会社シンカ代表取締役)、森 摂(株式会社オルタナ代表取締役)、諸見 昭(CSR検定サポート事務局長)顧問:影山 摩子弥(横浜市立大学教授)
なぜ、今、CSR検定か
――それは企業・組織や一人ひとりの社会人を「強く」するためです。
日本社会やビジネスは国際化・グローバル化の波に洗われています。激動する国際社会の中で多くの企業や組織が持続可能(サステナブル)になるために、「CSR検定」は、次のことを目指しています。
CSR検定:サステナビリティ経営とSDGsは、3級試験を毎年4月と10月、2級試験を毎年4月に全国約20か所で、1級試験を毎年10月に全国約7か所で実施します。
第10回3級試験と第1回1級一次試験は、2019年10月27日(日)に実施します。2級試験につきましては、2020年4月の実施を予定しております。
■3級(すべてのビジネスパーソンや学生・生徒が対象):
CSRの基本知識を身に付け、CSR活動が企業や組織の価値を高めること、NPOとの協働の重要性、企業と社会が連携して社会的課題を解決する意味など、「CSRリテラシーの基本」を理解する。
■2級(企業のCSR担当者やNGO/NPOの従事者、研究者などが対象):
CSRの国際標準である「ISO26000」やSDGsなど国際的な行動規範の概要と各中核主題の本質を理解し、企業のCSR活動に反映するとともに、NPOとの協働、CSR活動と本業との統合が主体的にできる「より深いCSRリテラシーと実践的なスキル」を身に付ける。
■1級(2級合格者のうち、さらに高いレベルを目指す方が対象):
卓越したリーダーシップ、俯瞰力、コミュニケーション力を駆使し、社会の変化や動向を知り、企業や組織のCSRリスクを察知・予防するとともに、社会課題の解決を起点にしたビジネス創出など、CSRやサステナビリティを経営に統合する戦略を立案・実践できる。
合格者の声はこちら
東京をはじめ一部の試験実施都市では、CSRの最新事例の共有、各社優秀CSR事例の発表など、合格者がその後も学びあい、ネットワークを築くことを目的とした「CSRリーダー会議」を試験後に開催しています。
株式会社オルタナ
一般社団法人CSR経営者フォーラム
委員長: 鈴木 均(一般財団法人日本民間公益活動連携機構 事務局次長・立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 客員教授)
顧問: 影山 摩子弥(横浜市立大学国際総合科学学術院教授・CSRセンター長)
委員: 赤羽 真紀子(CSRアジア 日本代表)
委員: 川村 雅彦(株式会社ニッセイ基礎研究所 客員研究員)
委員: 関 正雄(明治大学経営学部特任教授・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室シニアアドバイザー)
委員: 町井 則雄(株式会社シンカ代表取締役社長)
委員: 森 摂(株式会社オルタナ代表取締役社長・武蔵野大学大学院 客員教授)
委員: 諸見 昭(CSR検定サポート事務局長)
(敬称略)
CSR検定:サステナビリティ経営とSDGsサポート事務局(株式会社オルタナ)
〒153-0041 東京都目黒区駒場1‐26‐10‐304
E-mail:kentei(a)alterna.co.jp
電話:070-6949-4391
5月22日付け日本経済新聞の名物コラム「大機小機」欄「3Gに入ったSDGs」を読んで、ちょっとした違和感を覚えました。ポイントは3つあります。(オルタナ編集長・森 摂)
まず、書き出しです。
コラムでは「持続可能な開発目標(SDGs)はその趣旨や理念を学習する第1世代(1G)から始まり、昨年あたりから社会への普及に一段と注力する第2世代移行してきた」(中略)「最近ではさらに進化してきた。SDGsの実質化であり、社会経済システムへの内装化の動きである」と始めています。
残念ながら、日本の現状はまだ「1Gと2Gの間くらい」と言わざるを得ません。朝日新聞の調査(2019年3月)によると、「SDGsという言葉を聞いたことがあるかという質問に『ある』と答えた人は19%」です。
裏を返せば、8割以上の人が「知らない」ということです。物事の認知度や普及度のティッピングポイント(発火点)は15%前後と言われ、SDGsも、ようやくそのポイントに達したかどうかです。そこは過大評価しない方が良いです。
もっと大事な、第2のポイントは、次の記述についてです。
「当初は従前の社会貢献活動や企業の社会的責任(CSR)の一環だと誤解されがちだったが、SDGsはこれらとは一線を画する考え方である」とあります。
この筆者は、「社会貢献活動」と「CSR」を混同し、同一視しています。しかし、CSR検定2級テキスト(2019年版)15ページの表にある通り、CSRには「4つの領域」があるのです。